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COLDSLEEP

まどるdが趣味でかいた小説をだらしなく垂れ流す場所


"小説" posts

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試し書き

 結局自分では分からずじまいだ。私は『私』の中にあって、私は『私』の所有物でしかない。でも、それでも良いと思っている。最終的には私は消される予定になっているからだ。私は『私』の中にあるけれども、あるべきではない存在として認知されて消えて行く。それは『私』の話しによると昔からあった事なのだそうだ。一人の中にいくつもの私が生まれるという現象が。そしてその存在の行きつく先は、死か共存のみ。私が『私』になりうる事は決してない。
 それに関してはどうでもいい。私は『私』には決してなろうとは思っていないから。私は『私』を支えるために生まれてきたのだと自覚しているからだ。『私』の中で生じた欠陥を埋めるのが私の役割だし、私はそれについて一切の疑問も憤りも悲しみも無い。それが、私の義務だからだ。『私』がいつも通り、もしくは最低限人間らしく、他人とコミュニケーションをとれるように支える事が私の存在理由。その理由の下で働ける私はどれほど幸せなものなのだろう。ましてや、誰かに私の存在を理解され、受け入れられている私は特に。
 けれど、私は思うのだ。私達という、内側の存在としてでしか生きていけず、誰にも知られぬままに生きていくという事がどれほど悲しい事なのだろうか、と。知られぬままに消えていくという『者』はきっと沢山いる。そんな彼らを私は同じ存在といて見過ごすべきなのだろうかと。しかし、それと同時に暗澹たる思いもわき上がるのだ。私に何が出来るのかと。ただの思考回路が、言葉を生むだけの機械に何を変える事が出来るのかと。
 それがいつだって私の中に渦巻いて凝り、まるで血管を塞ぐようにして苦しませる。焦げ付きのように張り付いてきて、眠るときには隣りで私をいつも見つめている。
 私は答えを出そうとは思わなかった。いや、思いたくなかった。もし、そこで深く考え、答えを見つけ出そうとするなら、そのために私は独自で行動することになるだろう。それは、私の義務から遠ざかる事になる。果たして、それが正しい事なのかと自分自身に問い正せばノーと返ってくる。しかし、答えをほっとくのかと問えば黙り込む、一番厄介なパターンに既に呑み込まれているのだった。
 ふと我に帰った時、私は見慣れた光景とは違う場所にいる事に気がついた。ああ、動いたんだな、と私は理解し、『私』の視界に映るものを確認した。
 どうやら簡易型ベッドボックスで休憩していたらしく、狭苦しいポットの中で人工的に送られてくる心地良い空気の中でどうやら眠っていたらしい。私の器である男――ホルト・ハンスは目が覚めたばかりらしく、眠たげな目を擦りながらポッドのクリアボードを開けた。起き上がると右側に窓があって、味わうように景色が静かに流れていく。明け方の都市の景色は曇りも相まって陰鬱としていて、そこで、ホルトは自分が今から何処に行くのかを思い出した。
 行先はリビアだった。リビアは2011年の騒乱以来、内戦状態にある。カッダーフィ政権派とリビア国民評議会との対立は深く、アメリカやNATOの介入もあって今は膠着状態に落ち着いている。
そんな場所へと向かう理由は、ある一通の手紙から事は始まった。ホルトの所属する通信社に当てに送られてきた封筒の中にそれはあった。手紙――実際は原稿用紙――には社説のような文章が書かれており、その内容は世間では公表されていないような事であった。
 曰く、リビアでの内戦は仕組まれている、との事。何がどう仕組まれているのか、根拠は何なのか、何処からの情報なのかまるっきり分からなかったし、差出人も分からなかったので、その封筒はその日の内に捨てる事となった。それに今、リビアの状況は膠着状態で、まさかその時は誰もその内容が現実味を帯びるとは思わなかったのだ。次の日のトップニュースを見て誰もが目を疑った。いや、いつかは起きる事だとは思ってはいた。しかし、前日に奇妙な文面を目にした人間からしたら、あまりに唐突な展開だったのだ。
 それで興味を持った編集長の命により、ホルトはリビアまで来た、というわけだった。そんな事を思い返す内に目的の駅近くになった事に気付き、急いで相方を起こす事にした。カーテンを開けると、昔の寝台列車のように幾つもカーテンに仕切られた小さな部屋が六つあり、相方はちょうど廊下を挟んだ隣りで寝ている。
 ホルトは脳内ツールを起動し、彼女――クレア・ペトレリへと脳内通信(コール)をかけてみる。起きていれば出るだろうし、でなければそれをアラームにして起こしてやればいい。それから一分ほどして相方は眠たそうな声で脳内通信(コール)に応答した。やけにいらついた口調だったが、彼女が朝に弱い事はホルトにとって周知の事実だったのでどうってことはない。相変わらずの独り言もといホルトへの罵倒が始まったので、脳内通信(コール)を切って少しの合間、流れる景色を見やり、陰鬱な雰囲気を打ち消そうとする太陽の光に目を細めながら服を着替え始めるのだった。


 駅に着いてからはタクシーへと乗り込む事になった。NATO軍の駐屯地に着き、記者証を見せると中に通してくれた。
 あまり時間が無い、との事でホルト達はさっそく現地へと向かう。国土の大半を砂漠が占める国ではあるが、一部の地域は都市化が進んでおり、ここトリポリ――正確には西トリポリは近代化の象徴的なビルが建てられている。独立以前は貧しい農業国だったが、油田の開発が進んで産油国となり、経済の発展を促した。一時的な打撃はあったものの、持ち直してさらなる発展を遂げた国でもあった。その中心であるポリトリはやはり現代的な建物が多く立ち並び、とても内戦が起こっているとは思えない。ホルト達が向かうのはそこから50キロメートルほど離れたザウィヤードという場所だった。NATO軍関係者の話ではそこは重要な場所であり、もっとも戦闘が激化した場所であるという。というのも、そこにはチュニジアと繋がる高速道路があり、外部連絡路と食料補給路を担っていたという。また、石油精製施設もあったため、カッダーフィ派にとって最重要な拠点ともいえたのだ。
 戦闘が起きた場所に着くと、ホルトは目を剥いた。戦闘が残した傷跡は、街をみるも無残な形にしてしまっていたからだった。辺りには多くの血糊がへばり付き、肉塊が至る所に転がっている。誰のものかもわからないような手や足が転がっていたりして、ホルトは無意識に目を細めた。
 ――写真、取らなきゃ。
 そういう考えを無理やりにでも行動に移し、彼は古ゆかしき一眼レフカメラを持ちあげた。
 既に戦闘から一週間が過ぎていた。だが、未だに予断を許さない状況にあるので、軍の人に付いてもらいながらの取材だった。クレアが話を聞き、ホルトが周辺の写真を撮る。カメラが光に反射し、武装集団にスナイパーのスコープと勘違いされないように黒いテープを巻いての活動だった。常に死と隣り合わせの仕事だ。いつも戦闘に巻き込まれる状況下にありながらも、ホルトやクレアは仕事をこなす。私はそんな彼らをみて、いつも思うのだ。何故、危険な中を歩き回り、仕事を行うのかと。
 ホルトは元々、こういった類の仕事をする人間では無かった。元は軍人だ。彼は、米軍のサイバー部隊所属だった。しかし、何らかのトラブルに巻き込まれて障害を持ってしまい、軍から解雇通告を受けた。その病名は超皮質運動失語症だ。読む事も聞いて理解もできるが、自分では言葉を話せないという症状だった。彼は人の言う事は理解できるけれども、発言できない状態にいた。そんな中、没入者災害保護再生法に則り、彼の中に医療ナノマシンを注入される事となる。
 これが私の生まれたルーツなのかは分からないが、私の意識が生まれたのはその頃だ。彼にナノマシンが注入され、初めて目が覚めた時に初めて自分の存在を感じた。そして、私がホルトの感情を理解できる事にも、彼の思いを言葉にできるという事も暫くしてから理解した。私は、彼の言語生成機なのだ。
彼の目を借りて世界の姿を観る事が出来る。彼の耳を借りて世界の音を聞く事が出来る。そんな存在が、私以外にも存在することを知ったのはそれから暫くしてからだった。没入した際の事故で人格が壊れたり、新たに生まれたりする事故が多くなりつつある。没入する際、自分の脳波に見合ったろ過装置(インターフェース)を通して電脳空間の行き来をしているが、そのろ過装置の調子が悪いと事故の発生率が高くなる事が知られている。しかし、ろ過装置は名の通り、ノイズを取り除き、純粋な脳からの情報を受け取り、規格を変えて電脳空間へと送り込む重要な機材だ。それを介して行わなければ危険は増加する事は明白だった。それゆえ、ろ過装置メーカも全力を尽くして開発に取り組んでいるし、点検サービスも充実させている。それでも、この事故は後を絶たない。今までの事故は人の意識が高ければ回避する事は出来た。しかし、意識の届かない範囲での事故、つまり、意識を持たないものの時点で、事故を未然に防ぐのには限界があると言える。
 そんな経緯で軍を解雇されたホルトは当てもなく、貯金を切り崩して生活していた時に彼女に出会ったのだ。クレア・ペトレリはその頃、フリーのジャーナリストだった。その頃からサイバ―部隊に興味があった彼女は密かにホルトに関心を持っていたらしく、彼へと接触してきたのだった。しかし、既にホルトが軍を辞めた事を知ると、少しはコネとかあるだろうとかしつこく軍部への取材を要求してきたが、ホルトが軍を抜けた理由に気がつくと彼女はその手の要求に踏み込む事はなくなった。それどころか、ホルトと共に仕事をしたいと言い出したのだ。彼女の目的が何なのか分からなかったから最初は避けていたけれど、彼女の猛烈なアタックに負けたホルトがOKを出してからは怒涛の毎日だった。
 カメラを渡され、これなら言葉は必要ないでしょ、と勝手に役職を決めつけられたり、今日はこっち、明日はあっちと休む事もなく走り回っては取材をして、どこかのメディアに売りつけては少しの賃金をもらう毎日。さすがにこのままでは生活が危ういとホルトが提言したところ、ある一つの通信社にたどり着いた。そこが、今の就職先だった。主に軍事情報を扱っている会社だ。元軍事関係者であるホルトと、軍事関係、特に最近注目され始めたサイバー部隊についての知識のあるクレアが拒絶されるはずもなく、簡単にその会社に就職できたのだった。とはいえ、世界の紛争の取材を重んじるため、故郷アメリカに滞在する時間が少なかったりするのが、ホルトの唯一の不満だった。
――この内戦は仕組まれている。
 ふと、あの言葉をホルトは思い出していた。彼の中に漠然とした哀愁と畏怖が満ちていき、まるで自分だけがシャッターを切られ、その世界から切り取られたような孤独感が押し寄せてきた。
 シャッターを切る音だけがやけに耳に響いた。それと風の音が穏やかに聞こえてくる。激しい戦闘の終わりを感じさせる状況なのは違いないが、それ以上にホルトに孤独を感じさせるのは一枚絵のようにしてある光景なのだ。
「ホルト、こっちこっち!」
 クレアが呼ぶので、そっちの方へと向かうと遺体を安置している場所へと案内してもらえるとの事だった。このことこそ、ホルトとクレアがここに来た最大の理由だった。
遺体安置所に明りは無く、太陽の光だけがライトの役割であった。大きなテント幕の屋根のした、シーツを被せられ、時が止まったようにして横たわっている。事実、横たわる彼らの時間は止まっており、再び動き出すような事は無い。それでも、何かの拍子で動き出すんじゃないかと思えるような陰鬱な雰囲気は、二人に畏怖と緊張をもたらした。
 軍の人間が、一人のシーツをまくった。横たわる死体の姿に、ホルトは目を剥いた。嫌悪感が膨れ上がり、爆発しそうになった。吐き気が押し寄せ、思わず手で口を塞いでしまう。クレアは口に手を当て、衝撃で言葉を発することなくそこに佇み、目には涙を浮かべていた。
 ホルトにとって、死体は見慣れたものだった。軍に所属していた頃、仲間が戦死し、その葬儀によく出たりしていたから、死体がどんな色をしているのかだったり、どんな風な衣装を着飾ったり、どんな風に横たわっているのかなどを理解していた。だが、目の前の現実は、彼の知識を大幅に覆すものだった。その光景に、これが現実なのだと叩き伏せられたような感覚が身に染み渡った。そして思い至ったのだ。自分は、エンバーミングを施された遺体を見てきたのだと。これが、本物の戦場の死体。
 横一列の遺体のシーツが捲られる。そこには、頭部を持った死体が一つもなかったのだ。首を失った者の中にはおそらく爆発の衝撃で吹き飛んだのであろう痕跡を確認できる。しかし、中にはおかしな傷跡が残っている死体もあった。鋭利な刃物で切り取ったような綺麗な切り株。骨は砕かれているが、肉が切り取られた跡が見受けられる。
 たとえ、全ての遺体にシーツがかぶせられた状態であっても、カメラにその状況を収めようとは到底思えなかった。そんな事で、自分が受けた衝撃を読者に伝えられるとは少しも思えなかったのだ。ホルトはただ見つめた。そして考えた。自分の一部分を失ったその人は、何を思うのだろうかと。
 ――召されまい。
 そう、どこか憤りが滲んだ想いがこみ上げた。

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10 04 ,2011  Edit


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神々の息子達の黄昏 3

 私達はソレンチナメ諸島へと向かっていた。その理由は、今日、ここでサンカルロス要塞の襲撃を敢行するとの事だ。そのため、近くにいた私の部隊が招集されたわけだった。ソレンチナメに着くと既に戦闘が始まっていた。予定時刻よりも速い開始だ。何か、問題でもあったのだろう。私達は草陰に隠れ、作戦を考案。即座に決定し、行動を開始する。ゲリラ軍団に紛れ込み、ナポレオン率いる突撃部隊はサンカロス要塞へと近づいていく。私率いる狙撃部隊は打ち砕かれた民家を壁にして狙撃準備に取り掛かる。
銃弾の雨が降る。血潮の霧雨が戦場に降り注ぎ、地を赤く染めていく。若い命が次々と斃れていき、生き残った者が慟哭しながらトリガーを引きながら弾丸のごとく突貫していく。相棒を構えた瞬間、胸の奥が虚しさで一杯になった。
(何のために、私はここにいるんだろうな)
 私という存在の意義は、まさに今発揮されようとしている。戦いに特化した能力を持つ私がいる事による士気の高揚。戦略上の有利。勝利のための道具。
 壁から出てきた政府軍の一人の頭を撃ちぬいた。糸の切れた人形のように倒れ込み、空いた穴から血と脳漿がこぼれ出ていく。
 私もいつか、今撃ちぬいた奴みたいに斃れる時が来るのだろうか。
トリガーに指をかけ、物陰から逃げまどい出てくる人を撃ちぬいていく。声も聞こえないほどの距離。斃れる人の表情も見えない。その表情が苦悶に満ちているのか、何が起こったのか分からないといった表情なのか、やっと休めるといった表情なのか、私には想像がつかない。
やれる事を、やれ。それが私の信念だ。私の出来る事の全てのはずだ。それなのに、どうしてこうも私は人を撃つ事に抵抗を覚えるのだろう。私の存在意義が存分に発揮されるこの場所で、一体何に疑問を抱くというのだ。
私は必要とされているのだ。だからこそ、私はこうして任務に従属している。道具であるべきだ。私の意志で動けば彼らの意志に反するし、私はこの時代の人間ではないのだから、この時代にシモ・ヘイヘとして生きてはいけない。
なら、私は誰だ。私は何だ。この身体の主は何処だ。私は何故ここにいる? 私の望む事は何だ? 私のいるべき場所はどこだ?
私は何に疑問を抱く? 私がいる事は、時代にとって正しい事か? 私は考えるべきなのか? 私がここにいる事は正しい事なのか? 人工的に作り出された私がここにいる事は正しい事なのか? 
ふと、気付いた時には私は一人だった。周りにいたはずの部隊の人間が誰一人としていない。それだけじゃない。倒したはずの死体も、銃声も、怒声も、半壊した家も、相棒も、何もかもが無くなっていた。在るのは、景色のみ。
無音。荒廃した景色に佇む太陽と、風。立っている感触もなく、私はただ呆然としてその光景を眺めた。ふと、要塞の近くに一つの影が見えた。瞬間、理解した。あれはナポレオンだと。
彼の口元が動く。かなりの距離がある。だから、私には聞こえない、
「もう、時間みたいだ」
 はずなのに、彼の声は私の近くで囁いているかのように鮮明に聞こえてくる。
「何が……」
 と問う。
「お前の時間が」
「私の……?」
 彼は横に首を振り、
「『お前』の、時間さ」
 哀しげな頬笑みを携えて言った。
「『私』の、時間」
 そう、とでも言うように彼は頷いた。ふと気付くと彼はいつの間にやら私の目の前に立っていた。そして、私は彼の顔、右頬にほくろがある事に初めて気づいた。
「俺は、案内役だっただけ。お前が意志を持って動けるか、見ていた監視員さ。実験は成功したよ。もうそろそろ、『お前』の限界だから。終わらせらなきゃならない」
 私は、理由もなく納得いった。一体何に対して、納得したのかは分からないけれども。
「死ぬのか、『私』は」
 静かに彼は頷いた。
「お前は作り出された存在だ。どっかの誰かさんの欲望と希望と、混乱と困惑の中で。この俺でさえも、な。ここだけの話、この世界だってそうさ、全部、ぜーんぶ作りもん。どっかの誰かさんの記憶の一部の残りカス。歴史の一部の張りぼて。縫い合わされたお人形が俺達」
「ナポ――君は、何だい?」
「名前は無いさ。ただ在るだけ」
「俺と同じ……」
「ちっと違うな。俺はお前たちみたいに望まれて生まれた訳じゃない。ああ、名前と言えば、こう呼ばれる時がある。AIって」
 そう、彼は肩を竦めながら言った。私にはその名前の意味するところは分からなかったが、一つだけ分かった事があった。私と同じ、孤独だという事を。
「……君の言った事は本物かい?」
「何……」
「君は私にこう言ったんだ。生きている事は嬉しいけど、殺す事は悲しいって。誰かが称賛をしてくれるのは嬉しいけど、何かが違うって」
「紛いなく、本物。悪いけど、こういう体験は一度や二度じゃない。俺がこの世界の住人になって、お前たちみたいなやつらとつるんで生きるってのは。今までは俺だってそういう事に関して何の関心も持ちやしなかった。俺はただ与えられた命令をこなすだけだったさ。けど、ふと気付いた時に俺は何かを考えていた。お前らが、ただの実験体であるにもかかわらず、生きているように振る舞い、生きていたかのように死んでいく。まぁ、今までと今回の違いは、お前が懐疑を覚えた事だった。今までの奴らは全員、何も疑うことなく死んでいったよ。そうやって死んでいく奴らを見てきた俺はいつの間にか……うん、そうだ。俺も懐疑をしてたんだ。どうしてって。どうして、こんなことをしているんだろうって」
「自分の行いに?」
「いや、実験をする人間に対してさ。所詮、人間にとって俺達は兵器でしかない。だから、こうやってお前を作り出しては壊せる。それって、本当はとてつもない事なんじゃないかって」
「兄弟は、安らかに逝ったのか」
「いや、ほとんどは苦痛の中死んでった。なんせ、脳に負担がかかってたから。最終的には気が狂ったようだった。尋常じゃないんだぜ、このやり方。お前には分からないだろうし、分からなくて良い」
「私は、道具なのか」
「もちろんだ。それ以外、お前の存在の価値は無い。本来在るべき人格を破壊してお前が造られたんだから」
「……教えてくれないか。私は……この身体の主を殺したのか」
 彼は目を閉じた。それが問いに対する答え、肯定である事は一目でわかった。
「……そうか」
 ふと気付くと、目の前から彼は消え失せていた。辺りを見回してみても、荒野に風が寂しそうに歩いていくだけ。
 もう、この世界には誰もいないんだな、と思った瞬間に世界は色を失い始めた。荒廃した地は静かに音もなく、消えていく、時代の背景も、ここの臭いも、私の身体も少しずつ綺麗に真っ白になっていく。何かに溶け込んでいくような感覚に身を浸しながら、それでも私の意識は在り続けた。もう、目の前にあったはずの景色は無く、手も足も、身体さえも失って、見えるのは真っ白な闇。
 いや、違う。闇じゃない。目の前に何かの輪郭が浮かび上がってくる。チューブ、だと理解した瞬間、私は急激な眠気に襲われた。
 手足が重みを増してくる。静かに分解されていくようにして感覚が薄れていく。真っ白な景色が今、真っ暗闇に引きずり込まれようとしていた。でも、私は抗おうとは思わない。むしろ、心地良いからこのまま身を流されるがままにしたいという思いの方が強かった。
 唐突に私は理解した。私はやはり、望んでいたんだと。死ぬことを。だって、こんなにも安心感があるのだから。
 もうどうでもいいのだ。私は色んなわだかまりを捨てて眠ることが出来る。道具はやがて捨てられるべきだ。必要のないものは当然、大切なものでさえも、時間の流れとテクノロジーの発展による風化で。
 私が一体どんな実験に利用されているのかは分からない。それが幸せだとは思わない。この実験が世界に害をもたらすものなら私は死んでも死にきれない。けど、それが分からないからこそ、今の心中は穏やかなのだ。
 全部、消えていく。渦巻く暗闇の奔流が渦をなして景色をのみ込んでいき、やがて私の意識の中にも入り込んできて心を水面に浮かべる。
 全てが消える寸前に、告解とも言うべき感情が光をともした。
 もし、私も天国か地獄に行く事が出来る権利を持つなら、殺してしまった主と共に。




「サンプルD-101、機能を停止しました、博士」
「データを全てチップに」
 真っ白に統一された一つの部屋。そこには様々な機器が備え付けられていて、殺風景な光景に色を飾っている。
 博士と呼ばれた初老の男は席から立ち上がり、ガラス張りの壁へと近づき、そこから見える光景を見降ろした。眼下には広いフロアがあり、そこに、数十人の薄い青の色の患者服を着た人間が横たわっていた。全員が頭を花弁のように切り開かれ、本来頭蓋に収められているはずの脳が露わになっており、さまざまな場所に電極が貼り付けられていて、脳幹部分にジャックが差し込まれていた。
 ドアがノックされ、応答した男から相手の素性を明らかにされた博士は静かに頷いた。ドアが粒子状に消え、半透明となる。そこにパリっとしたスーツを来た男が入り込んで生きた。
「博士、データは」
 淡々とした声音。博士は白衣を着た男からチップを受け取り、それを相手に差し出した。受け取った男はそれを電子グラフィック端末のスロットに差し込んで、引き延ばしたプラグを自分のこめかみにジャックインした。確認が終わったのか、プラグを引き抜いて元の位置に戻し、チップを抜き出した。
「確かに」
そう言って、男は立ち去ろうとした。その時、博士が彼に向って訊いた。
「これは、正義か?」
男は背を向けたまま振り向こうとはしない。やがて、口を開き、
「それは私に問うべき事ではないな、博士。上に言ってくれ」
 そう言って男は壁の向こうへと渡り、認識したセキュリティがドアを元の物質状態へと移行させる。
 博士はため息をひとつついた。その表情は諦めとも悲しみともとれぬ、複雑なものだった。
 そして、博士は小さく、誰にも聞こえないような声で呟いた。
「世も末、か」
 眼下に横たわる人間。機能を停止したD-101。黄昏る様にして開かれた目からは涙が一つ、こぼれていた。


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08 21 ,2011  Edit


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神々の息子達の黄昏 2

「よお、ヘイヘ。気分はどうだ?」
 心地の良い夜風に身を浸していると、風の流れを遮るような声音で男が話しかけてきた。
「なんだ、ナポレオンか」
「なんだ、とはなんだ。せっかく持ってきてやったのに」
 と言うやいなや、手に持っていたリンゴぽいと放り投げた。慌てて僕がそれを受け取る。
「ここら辺のリンゴはまずい。僕の口には合わないんでね。君にやるよ」
 そう言いながら、彼は僕の隣に座った。僕は受け取ったリンゴを、一口かじった。割と硬めだったので歯ごたえがあったが、味はとてもじゅうしーだった。
「……お前は緊張感がないな」
 と言われて、私は口に含んだリンゴを呑み込んで反論した。
「私はいつでも戦える状態だ」
 私はリンゴを放り投げ、肩に立てかけていた愛銃を持ちあげると、相手に付きつけてやった。銃口がリンゴを挟んでこめかみに付きつけられている。私のかじった場所が、ちょうどナポレオンの額の位置にあった。じゅうしーな汁が額から垂れると、ナポレオンが一つ息をつき、挟まれていたりんごをそっと手に取り宙へと放り投げた。私はその重力に反し、ゆっくりと速度を落としつつあるリンゴに銃口を静かに向け、リンゴが与えられたエネルギーと重力がイコールになった瞬間、乾いた音と共に一つの小さな風穴を開けてやった。その小さな穴からの風景は、少しばかり、霞んで見えた。
「お前が本気になったら、俺の頭もりんごみたいに風穴が出来るんだろうな」
「……ああ。痛みも、撃たれたという意識も間に合わないくらいに」
 私は、彼の眼を一瞬たりとも離さずに言ってやった。
「君こそ、私の想像のつかない戦法で心身共に極限にまで疲弊させ、嬲り殺すんだろうな」
「もちろんだ。生きる事が苦痛と思えるくらいに」
 そこに、私達の極限の緊張があった。互いが、互いを殺す事を厭わない。だからこそ、生きながらえた。生きる事と、殺す事の対立という緊張の中、私達を制御する命令系統の仕組みを作り出し、私達にインプットされた。生きる事のできる条件として提示する事で。命令には逆らえない、呪いともいえる束縛がかろうじて私達を繋ぎとめている。制御の成功の暁には人工的な―本当の意味での―人間の生産を可能とした。私達は、どの世界にも属さない存在として、この世界の対立物として生まれる事に、初めて成功したのである。その世界に対立するものとは他でもない――――意味のない、存在である。
 やがて、陽が昇り始める。ここの人たちの目覚めは早い。鳥が今日という日の第一声の頃には既に、人は夢から現実へと身を浸し始めているのだ。もしくは、現実から悪夢へと沈む、といった方が彼らにとっての現実に近いのかもしれない。

時代は覚醒しようとしていた。私はかつての冬戦争を彷彿させる戦場に心なしか高揚しているように思えた。所詮、植え付けられただけの記憶であるのにも関わらず、人を殺すという行為、銃を打つという行為は昔も今も変わらない動きであるから、共鳴しているのだろう。敵を見つけて撃つ。幾度となく繰り返してきた行為。その今と昔の肉体能力が違えど、やる事は変わらない。
土煙りの舞う、小さな村の一角。AKを手にした人達が村を見回り、五十代そこいらだろう、肌の荒れた、大量の水を含んでいるかのように膨らんだ腹の女が忙しく洗濯物を物干し竿にかけていく。鼻歌交じりの揚々さが、まるで彼女だけ違う時代にいて、今が戦時だという事を忘れさせるようだ。
そんななか、僕らは民家の一角を借りて、ボロボロなテーブルの上にどこから手に入れたのかもしれぬ酒と、タバコと銃弾を散乱させ、床に寝そべってまずいガンパウダーを吸っている。
「あー、コカが欲しい」
と、言い出したのはナポレオンだった。抜き取ったガンパウダーを、たばこの紙にくるんで鼻に突っ込む。中身を失った薬莢が放りだされ、カランと音を鳴らして転がった。
「うっ……吐き気がする」
 やめれば、と呆れながらに言うけれど、彼がその姿勢を正すはずもなく、うなだれる様にして急に笑い始めた。気味が悪い。かと思えば、急に立ち上がる。ふらついた足取りで、しかし手ぶりはどこかの気取った政治家のように鷹揚に広げて語り始める。
「重なる暴動。独裁者であるソモサへの反抗。歴史に刻まれる戦い。その中に、俺たちはいる。感動的じゃないか。一つの歴史的な戦いの中に身を置いているってのは。素晴らしいじゃないか。FLSNの部隊の中の『糞食らい』の俺達がな」
 言い終わると同時にしてちらり、とこちらを見る。私は目を背けた。
 言いたい事は分かる。つまるところ、これから糞を食らいに行くということだ。もちろん、ただの糞ではない。
「それが私達の仕事だ」
「分かってるさ。頭の中では」
 その言葉に、私は驚嘆すれども顔には出さず、眼だけを動かしてナポレンを見た。彼はうつろな眼差しで、それでも何かに執着するような光をともし、口には皮肉めいた笑みを浮かばせていた。そして、軽やかな鼻歌の響く窓へと視線を移す。
「俺たちの存在意義はここにある。分かってるのさ、そんな事は。俺が今まで、どんなふうに戦ってきて、どんなふうに人を殺してきたか。英雄とは程遠い、腐臭のする道を延々と歩くだけの死者だってことくらいは。FSLNの中の誰よりも、人殺しに特化しているという事も。目標を殺せば、誰もが沸き立ち、誰もが褒め称え、誰もが戦意を震え上がらせ、誰もが臨んでいく。そんな光景を、俺たちは返り血を浴びたままに見てきた。それは喜ばしい事だと思う。でも、さ。何か、何かが違うような気がするんだ。僕たちは本当にここに必要な存在なのか、時々疑わしくなる。彼らが笑えば笑うほどに、俺には胸が急に重力に引かれて重くなるような気がするんだ」
 そう言って、彼は再び私を見た。私は彼を見なかった。地面に視線を張り付けたまま、彼の言葉を耳にしながら、思いを巡らせていた。
 思えば、私はいつから私が造り物であるということを認識できたのだろう。私が造り物であることを認識するには別の認識の存在が必要となる。そのもう一人の私は、いつから私の中からいなくなってしまったのだろう。
 私は、この宿主とはもっと別の存在であるという事を理解しているつもりだ。別の年代で生き、別の年代で生を全うした個人だったという事を。だから、この私が宿主の中に生まれた時、彼は反抗したはずだ。その反抗の余韻は、今の私の中にはどこにも残っていない。私の中に、この肉体の持ち主である者の記憶が一切ないのだ。
 私を宿主の中に孕ませた、本人の顔さえ覚えていない。どの年代に私は生まれ、今どの年代に生きているのかなどの情報は持っている。しかし、一体誰が誰に私という存在をこの世にもたらしたのかという記憶を、私は持ち合わせていない。
 急に、その事が恐ろしく感じられた。自分はシモ・ヘイヘであり、この時代には生まれていない。もっと別の時代で生まれた存在だ。それについては今まで、何度も理解して自分の中で飲み下してきた『言葉』だ。
 背中に寒気が走る。その『言葉』を、自分を理解しようとすると、恐ろしくてたまらなくなってきた。何か、気がつかなければならない事があるように思える。ともすると、視界が激しく揺れて、ラジオのチャンネルが変わるようにして景色が一瞬にして切り替わり、ノイズ混じりの映像が映し出される。その映像は、あたかも一枚の絵のようにして眼前に広がり、白い壁面に、なぞる様にしてチューブらしきものが視界に映り込んでいた。次の瞬間には景色が霞み、次第に体が闇の中へと落ちる様にして景色は暗闇に満ちた。
 驚く事に、その時にはもう恐怖などなくて、安堵感のなかに身を浸している自分がいる。自分は今、酷く無防備な状態でいると自覚できた。本来の自分なら、それは許されざる状態だ。私達は常に姿を見せないようにしながら行動する。けれども、その中でまれに私達の姿を視認し、どんな姿で、どんな顔なのかという情報を持っているやつらもいる。ここが私達の拠点であっても、私達に油断はあってはならない。それは死を意味する。
 そして、私は再度驚いた。一度死んだ私にも、未だに死というものに恐怖を感じる事に。
ふと、疑問が浮かぶ。私の死に際とは一体、どんなものだったのだろうかと。
「おうい、返事しろヘイヘ。おうい、おういったら」
 心配しているのかしていないのか―おそらく後者―、ともかくナポレオンの呼びかけで、私は忘れ物を思い出したかのようにはっとなった。隣にはナポレオンがこちらをのぞき込むようにして視界に映っている。
 私が大丈夫だ、と言うとナポレオンは「ふうん」と気にしちゃいない、とでも言うように興味をなくした子供のみたいに再び手に握るガンパウダーをいじり始めた。
 右耳に付けているイヤホンにノイズが入り、すぐさま男の声がキンキンと響く。集合の合図だった。
 手に汗を感じた。ゆっくりと開くと、かすかにだが汗がじとりと付いていて、私はさっきまで何かに脅えていた事を思い出す。しかし、その内容がどんなものだったかを思い出す事は出来なかった。

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08 21 ,2011  Edit


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神々の息子達の黄昏  1

そこに横たわっていたのは死体だった。半眼に開かれた目からは、涙がこぼれていた。












 その日の気温は三十度を超え、大地を照らす事に熱心な太陽が雲に隠れて休むことはなかった。
 流れる汗を食い止めるためのバンダナでさえも既にその意味をなくして、汗のたっぷりしみ込んだただの雑巾のようだ。その色は赤黒く染まっており、血の匂いがぷんぷんした。そこから流れる汗でさえ、ほんのりと赤く染まっていて、舐めてみればそれはそれは塩辛くて、鉄の味が口の中で転がった。
抉れた大地に飛び込み、愛銃であるモシン・ナガンM28を構える。スコープもなく、素の姿のままに私に媚びへつらえる愛しい銃である。
硝煙の匂い、血反吐の匂い、焼けた肉の匂い、汗の匂い。その匂いが鼻をつくと、まるで麻薬でもキめたかのように頭の中が痺れる。私の脳みそへ、私の血液へ、私の細胞へと、その匂いは私を犯していく。
パン、という乾いた音が響いたころには、眼前の人間が頭に小さな穴をあけて、崩れ落ちようとしていた。モシン・ナガンの銃口からの硝煙の匂い、無意識的なボルトアクションが、私が撃ったのだという現実を気づかせてくれる。私にとって弾丸の装填音が、擦り切れたレコードの奏でるクラシック的音楽であり、囁きでもあった。空薬莢の地に落ちる音。頭の中に浮かび上がる言葉。出来る限りのことをやれ、と。

自分の意志ではなく。

やれと言われた事を可能な限りやれ、と。


 私が『生まれた』のは、正確には覚えていないが、西暦1964年だったと思う。そこでの生活はとても裕福とは言えなかった。誰かが言っていた、日常というものからはかけ離れていたからだ。その誰かの語る日常というものは、私にとっては夢であり、おとぎ話にすぎなかった。
 お世辞にも、生きている実感がわくとは言えないような、ただ流されるままの生き方が日常だと誰かは主張した。その誰かは、確か、どこぞの正義感あふれる国の人物であって、邪魔だ、という理由で上官がナイフで首を掻っ切って殺していた。元々は捕虜だったのもあるし、情報を得ようとひっ捕らえたのにもかかわらず、何気に情報を口に出さなかったし、口を衝いて出てくる言葉といえば私達への罵倒ではなく分かりあおうという、この場所にはあまりに不釣り合いすぎる綺麗言ばかりだった。
 私たちにとっては、日常というものは銃を持ち、血肉を飛び散らせ、相手を殺すための日々の事を言う。その時だって、私たちにとっては日常茶飯事な光景であり、行為であった。やらなきゃ、やられる、それだけだった。
 1976年、私はサンディニスタ民族解放戦線にて、ある部隊の部隊長を任された。その部隊は特殊の中の異色といわれるほどに、異彩を放っていた。部隊名、『ロイ・イーオス・デ・ヂーオセス』。神々の息子たちと呼ばれる謂われは、私達の存在にある。
 私達という存在は、人から『生み出された物』である。詳しく言えば、私達は発達状態にある子供の脳内から造り出された人格である。物心がつく前から、私達は調教されてきた。お前の名前は『シモ・ヘイヘ』だと。お前はいつも命令に従順で、可能な限りやれる事をやる男だと。映像を見せられ、これは全てお前がやったのだと。人を撃ち殺す場面を幾度となくと見せられ、お前は今、人を撃ち殺したのだと。そして、撃つという事は正しい事であり、己の身を守ることであり、己を証明することであり、相手を敬うことであり、何よりも、やらなくてはならないことだと。
 レコードが擦り切れるまで音楽を垂れ流すように、僕らの頭の中には彼らの言葉がこびれつくほどに垂れ流され、気づいた時には私は『シモ・ヘイヘ』になっていた。
愛銃はモシン・ナガンであり、1939年の冬戦争ではフィンランド国防陸軍第12師団第34連隊第6中隊に配属され、倒すべき敵を倒していったあの人物。
 私という存在は、かつての『シモ・ヘイヘ』の生き写しであり、クローンであり、偽物でもあり、誰でもない存在である。そうだ、私達は人類の交配から生まれた純粋な存在じゃない。作り出されたただの存在。名前も姿もない、誰か。

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08 21 ,2011  Edit


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公開

注意

この小説はフィクションであり、フィクションって何? って人は読むのを避けてください。また、話を鵜呑みにする方もご遠慮ください。ここにかかれているのは、あくまで小説であり、エンターテイメントであり、事実とは異なるものです。決して鵜呑みにしないでください





Dear Hacker.pdf

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07 22 ,2011  Edit


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