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COLDSLEEP

まどるdが趣味でかいた小説をだらしなく垂れ流す場所


"ネタ" posts

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久しぶりに書いてみた

 ここはデストピアだ。所詮、0と1で構成されただけのおとぎの国。誘うウサギは死神で、落ちる穴には奈落の底。混沌の闇の先は光あふれる魔法の世界。嘘偽りで塗り固められた空虚な世界。笑顔あふれる地獄。誰もが主人公で、お姫様を助ける勇者で、愚弄な道化師。そんな世界を傍観してこう思う。SF/サイエンスフィクション/すっごいファンタジー/すっごいファッ■ク/すっごいフーリッシュ/な世界だと。
 人の夢は実現しつつあった。脳科学の進歩、そして、脳の電気信号を量子コンピュータの電気信号との互換を可能にする技術が開発され、人間としての意識をコンピュータ上で反映する事、及びコンピュータからの情報を脳が正常に受信し、認識して脳内で反映する事に成功した。コンピュータ上で架空の世界を作り出し、それを人に認識させることもできた。こうして、人類は初めて異世界へと飛ぶ事が出来るようになった。誰もが一度は夢に見た事があるだろう、おとぎ話のような夢のような世界に。
 彼もまた、そんな世界に踏み込んで、足を踏み外した人間の一人だった。君は、これを読んでどう思うのだろう。一つの間違いで、大きな苦しみを背負った彼の事を。


 空は蒼穹で満ち満ちていて、申し訳程度の雲が漂う。太陽は春の傾きを保ち、気温は熱くも寒くもない18℃を保っている。柔らかな風が頬を撫で、あまりに心地よすぎて眠ってしまいそうなほどに。もし、これがリアルならどれだけ良かった事か。
 俺の頭上を飛び回る飛行機も、俺の目の前の華やかなテキサスのヒューストンのビル街も、『モラルとお金は持っていよう!』という看板も、この憩いの公園も、俺の踏んでいる犬の糞も、それを見てクスクス笑う人々も、全部が偽りなのだ。
 ここにいる人は確かに人だ。けれど、その中身はその姿の人物とはイコールが成り立たない。アバターと呼ばれる、この世界での自信の化身のような存在だ。かつてのオンラインゲームを想像すると分かりやすいかもしれない。その姿が現実のその人と同じ姿でないように、ここで靴底の糞を地面になすり付けている俺や、それを見て笑う彼らもまた現実世界の姿とは異なるのだ。俺の行動がおもしろかったのか、事の一部始終を見ていた誰かがコインを投げて寄こした。
 軽い金属音を鳴らしながら俺の足元に転がってきたコインもまた偽物の塊だ。手触りや臭いといったものが本物に似せてあるだけのものだ。だが、この世界では立派な通貨であり、全世界共通の通貨でもある。俺はコインを拾い上げると、刻まれている絵に目を移した。そこにはアインシュタインが繰り返し舌を出し、おちゃめな姿を晒している。現実世界ではありえない、動く絵だった。あり得ない事が当たり前のような世界がここにはある。それが、電脳世界なのだ。出来ればアインシュタインがこの世界に向けて舌を出していると信じたい限り。
 俺はそんなコインをポケットにねじ込み、噴水の縁に腰かけると、一人の男が話しかけてきた。
「なかなかのパフォーマンスだったぜ?」
 俺が睨むと、コインに描かれていたアインシュタインのように舌を出してごまかした。俺の仕事仲間である男――マイク・ヴァンは仕事仲間の間でも一番の気楽屋で、一番仕事に適していないと思われている人物である。大柄で、筋肉もそれなりについていて睨みをきかせばなかなかの威圧感を持つ。が、いつも真剣さに欠けていて、何事も楽観的に考える傾向があり、怠け者であり、俺たちが最も手を焼く人物である。
「仕事は……?」
「今は休憩なのさ。さっき、二人ばかしパクッてきたんだ」
「ほう……」
「なんだなんだその態度。俺だってやる時はやるさ。でなきゃ、給料が出ないんだし」
 マイクは大げさに手を広げて肩を竦めて見せる。いつも大げさなのも彼の特徴だった。
「レベルは?」
「4だ」
「ペナルティは?」
「一人」
「よく抑えた方か」
「ちぇ、もうちっと褒めても良いんじゃないの?」
 俺たちの仕事は現実世界での警察のような仕事だ。警察と一線を画すのは、民間企業、である事だ。近年では警察の人口が減少傾向にあって、犯罪の多いこの電脳世界には対応できない事が多々あった。その事から民間警察敵組織が創設されたのがきっかけで、最近では電脳警察とまで言われるほどに組織の勢力は大きくなりつつあった。警察と違い、小さな事から大きなことまでがモットーである俺たちは、犬の世話から家の警備、護衛まで幅広く活躍できることで売り出している。警察とは違い、すぐに対応してくれる、接しやすいなどの意見も多く寄せられ、一般市民の信頼においては警察は太刀打ちできないだろう。ここまでなら、どこにでもある警備会社や、ホームヘルパーの仕事と変わらないように思えるだろう。しかし、この世界における俺たちの主な仕事はもっと激しいものなのだ。
 主な仕事の概要としては救出がそれにあたる。個人から発せられる、SOS信号から位置を割り出し、可能な限り少ない被害で事件を解決する。この世界での事件はレベル別に大別され、強盗、殺人、強姦、ハッキング行為をレベル5に制定するといったように人への影響具合を基準として大別されていて、誰も死亡者を出さない事が求められる。誰かを護りきれずに死亡させた場合、ペナルティとして給料の額が下がるシステムとなっている。
「死ぬっつったって、実際に死ぬわけじゃあないんだけどなぁ」
 彼の言うとおり、実際に死ぬわけではなくてアバターを失うだけ。アバター復活させるには、殺害された証明書を政府から発行してもらう必要がある。俺たちがその仲介役となって証言し、政府がサーバー管理者に問い合わせ、照合する。しかし、その際の審査に時間がかかる。それ以外に、新規でアバターを作る事も出来るが、その際には高額な課金量が発生することから、この世界の住民は殺害される事をひどく嫌う。
「まぁ、RPSで喜んでる俺とかよりはまとも、か。……なんとか言えよ」
 RPS――リアル・パーソナル・シューティングの頭文字。従来のFPSとサバイバルゲームを組み合わせた現代の技術だからこそ生まれる事が出来たゲームだ。かつては戦争ごっこと言われ続けていた二つが、ここに来て現実としか思えないほどの壮絶な戦場と化している。まるで本物の銃弾の雨が降り、まるで本物の硝煙の臭いが鼻孔を突き、まるで本物の血なまぐささが頭に昇り、まるで本物の死が訪れる。と、マイクが熱く語っていた事を思い出した。
 この世界での一般社会も現実と同じで銃社会だ。むしろ、この世界の方が実際のところ、凶悪事件が多いのだから、護身用として必ず持っておかなければならないツールとなりつつある。何故、銃自体を無くさないのかと問えば、依存としか言いようがない。今まではナイフに対して銃が使えた。今ではナイフで対峙しなければならない。電脳世界であっても犯罪の多い社会の中で、生き抜くにはあまりには不安ではないか。そういった銃への依存が規制できない理由、というのは表立った理由だと俺は思う。
 実際の理由として、現実社会モデルとしての機能を期待されているが故だ。社会心理、犯罪心理、行動心理、行動経済など様々な分野の研究に大きな利益をもたらすとして。実際、どうなっているかとかは知る由もないのだが、それが銃を規制しない理由だと俺は思っている。より、リアルになるように。
「なんかさ、分からなくなってきたよな、実際さ。時々叫びたくなるんだよ、てめぇは現実と電脳とどっちが大切なんだってさ」
「……お前は」
「俺ぁもちろん現実だね。セックスした時の快感がこっちにゃあ無いし」
 俺は半分あきれながらも、否定できずに肩を竦めた。彼の言っている事は事実だ。この世界には性的興奮という感覚がなければ、激しい痛覚もない。二つの感覚の電気信号を、この世界は持ち合わせてはいないのだ。その物質が持つ個々の感覚は手を通して信号化される。しかし、その電気信号もある一定の値を越えると抑圧され、脳へは届かない。これが、痛覚がない、と言える理由だ。最大の痛みは拍手した時の手の痛み程度。だから、どんなに怪我をしてもそれくらいの痛みで済んでしまう。だから、怪我をしても気づかなかったり、怪我をしても平気な顔をしていられる。どれだけ殴られても、どれだけ切り刻まれても、どれだけ撃たれても、この世界の人間は平気で笑っていられる。痛みへの恐怖はこれっぽっちもなく、あるのは殺害による時間の浪費への恐怖だけ。
「こっちにだって良い事はたくさんある。けどよ、やっぱ違うんだよなぁ」
 更に続けるように何かを言いかけて、ふと黙った。視覚の右端に点滅するSOS信号。続いて位置情報が視覚全体に広がり、風景と重なるように透過して表示される。
「少し離れてる、か」
 マイクは言うなり俺へと顔を向け、「稼げそうな輩なら大歓迎なんだがな」と嬉しそうに言いながら駈け出した。
 そんな彼に呆れつつも、俺も急いで近くに駐車してあったバイクへと向かう。その途中でいつも思うのは、誰も死んでいなければいいのだが、という事。電脳世界であっても、誰かが息絶える姿は見るに堪えない。それが、俺とマイクの決定的な違いだと改めて自覚した。
 自分がこの仕事に辿り着いた意味を今一度身に染み込ませ、自覚するように大きく息を吸い込み、吐き出した。。常に新しい自分でいる事が、俺にとっては重要な事だった。
 バイクにまたがり、エンジンの唸りに心を奮い立たせてアクセルを踏み、道路へ出て軽快にマイクを抜き去った。マイクの驚いた顔がサイドミラーに映る。マイクの叫び。
「あるなら早く言え!!」


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いやー、最近はリアルが忙しくてあんまし書けないんですわ。まぁ、ツイッターで現状、分かると思うけど。駄菓子菓子お菓子、俺は書く事をやめない……絶対にだ!とは言いきれない!から!たぶん!って言っとく!

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12 18 ,2011  Edit


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おためし

 彼はいつだって冷静だった。アメリカサイバー部隊(USCYBERCOM)に所属する彼は、電脳空間における特殊任務に従っている。何をするにも準備を怠らず、だから彼は任務にも失敗した事が無かった。だから今回の任務も、いつものように仲間と共に無事、還ってこられると信じて疑わなかった。電脳没入実行室へと向かい、割り当てられた揺り籠のような形状のコクーン型ベッドに座わった。電脳空間と自分の意識を繋ぐ二本の入出力プラグを手に取り、後頭部のジャックに挿入(インサート)した。いつものように電脳空間へと没入し、いつもの景色に狼狽し、いつもの任務に従って、いつものように動き出した。何もかもがいつも通りの状況だった。だが、それは唐突に起こった。
 旧世代のゲーム機の接触の悪さからくる映像のような歪んだカラフルな一枚絵。全ての音が無くなり、全ての感覚が無くなって、ただ目の前にある一枚の絵の情報を眼球が受動し、脳へと伝達して映し出しているだけ。そして、一枚絵は一瞬にして黒に塗りつぶされた。
 それを理解した瞬間に、強烈な恐怖が彼の中で破裂しそうなくらいに膨れ上がった。唇は戦慄き、身体全体が恐怖の寒気から逃れようと痙攣し、額から脂汗が吹き出た。カチカチとなる硬いもの同士がぶつかる音が頭の中で響き、遠くの方で誰かの叫び声が反響してくる。次第に鮮明になって行く意識の中、まどろみの中でまたあの一枚絵が頭の中に焦げ付きのように張り付いて、彼は金切り声をあげた。痙攣した身体で腕を抱き、目を強く瞑って抑えきれない涙を流した。苦いつばがわいてきて、飲み込む事さえできずに垂らした。脈うつ鼓動がかろうじて生きている証明だと思えて、彼は泥の中からやっと顔を出して息が出来たと感じた。そして、カチカチしていた音も、遠くから聞こえていた金切り声も、全部自分の物だと理解して救われた。だから、彼は更に叫んだ。自分の中に張り付いた恐怖を少しでも吐き出したくて、声がかすれるほどに叫んだ。泥の中から身体を這いずりだして、沈んでしまう前に何かにしがみつきたい一心だった。流れた暖かい涙が、泥に塗れた身体を洗い流してくれるようにと願いながら、必死に身体を抱きしめながら叫んだ。
 彼は直感的に、その一枚絵の正体を理解していた。だから、彼は迫り来る恐怖からは逃れられないと知っていながらも、自分を保ちたくて叫んでいた。その一枚絵は、死そのものだ。彼は脳神経の発火が全て停止したのだと悟った。あの一枚絵は、生き場を失い、脳で処理されることなくさまよい続ける情報だった。
彼の脳は停止していたのだ。


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普通なら、脳死状態を客観的に理解することは不可能だ。けれど、今回の設定は、洗脳空間へと移行するための橋の役である二本のジャック(入力側と出力側)が規格変換してくれるインターフェース経由で電脳空間に自分の意識を送り込めるという設定で、インターフェースの不良により、規格変換されなかった情報が互換性のないまま脳内に送り込まれて、脳の中で処理しきれずにエラーを起こした、みたいな設定。……無理があるかな? 目的は「おお、こわ」と思ってもらえたらまぁ上出来かな、というところだろうか。んー、もっと上手くなりたい!

追記:少し書きくわえました。

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10 21 ,2011  Edit


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なーんとなく5

 俺は特殊能力とか、霊能力とか、そういったものを信じちゃいない。サイコキネシスとか、発火能力(ファイヤースターター)とか、霊が見えるとか、そんなものは非現実的だ。
 そう、いつも自分に言い聞かせては目の前で起こる現実から逃れようとしていた。サイコキネシスで人が浮くとか、発火能力(ファイヤースターター)で人が突然燃えたりとか、見えるはずのない故人が微笑みかけてきたりとか、そういった目に見えて驚くような事じゃないけれども、俺を誰もが過ごすだろう日常から乖離させるには充分な現象なんだ。
 そいつはいつも唐突に起こる。痛みとか、苦しみとかそういったものは無い。けれど、俺はそいつに恐怖を抱いているんだ。今、見ている世界が脆くも崩れ去ってしまいそうな恐怖に駆られ、孤独感が波のようにして押し寄せ、白波の泡ようにして消えていく。
 一瞬だ、ほんの一瞬。それなのに、どうしてこんなにもこの世界があまりにも空洞化していて、アルミ缶のように簡単につぶされそうなイメージが浮かんでしまうのか。
 思わずため息を一つつく。そんな俺に目を向ける人なんているはずもなく、忙しく自分の行くべき場所へと早歩き、または走っていく。そして、俺もまたそんな人たちの中の一人であり、今日も自分の仕事場へと向かう途中なのだ。
 俺は駅内の購買で新聞を一つ買い、それに集中してしまおうと急いで開いた。さっき事を考えたくなかったのだ。意識を逸らしてしまおうとして、読みもしない――会社から経済新聞くらいは読めと言われたので一通りは読んでみるつもりだが――それが、いけなかった。
 文字の全てが0と1になっていた。ひらがなもカタカナも漢字も英語も一つも含まれない、純粋な数字。0と1のさまざまな組み合わせの羅列。暗号のようにして静かに、それでも俺に何かを突き付けるナイフのように目の前にある。俺は異常なほどに恐怖を覚えて、はっとなって新聞を閉じた。あまりに勢いよく閉じてしまったので、周りの人が珍しくこっちに目を向けてきた。その視線に目を合わせてしまわないように俺は顔を伏せ、もう一度新聞を見てみた。そこには日本語がちゃんと書かれていて、大きな文字で次期国会がうんたらかんたら書かれている。今の俺にはその内容はどうでもいい、問題は文字だ。隅から隅まで眺めてみたが、それは普通の新聞でしかなかった。


 通勤電車とは本当に心が折れそうなもので、まるで物のように押し詰められ、面識のない誰かと接触し、電車の揺れに耐えなければならない。密集度が高ければ高いほどに熱を帯び、冬であっても車内はエアコンいらずだ。取っ手に手を伸ばそうと思ったが、意外に距離がありそうだし、一度伸ばすと元の場所に戻すのが面倒になる。そういう事で俺は背広を着た男性達に囲まれ、背中でぎゅうぎゅうと押され、倒れてしまわないように踏ん張っている。さっきの新聞は既にかばんの中に押し込んでいて、残念ながら俺の身を守るクッション役にもなれずに折りたたまれているわけだが。

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っつーわけで久しぶりにネタ投稿完了。今まで、人格とか人についてとかをよく調べていたんだけど、ついには『意識』とか『心』とかについてまで調べたりし始めました、どうも、まどるDだ。

人の意識、心とは何処から来るのか? と訊かれ、答えるのは頭、と答えるのが一般的だと思う。その、頭の中の仕組みとかを人格とかにつなげられたらなーと模索中。そして、ならびに読んでいる本は現象学。こいつがまた面白い。そこにある石と私が見ている石は同じものか、とかね。そんなんを色々書いているむつかしー本っす。

それが読み終わったら今度はドストエフスキーの二重人格が読みたい。     いじょ

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09 30 ,2011  Edit


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なーんとなく4

ちょいと前なーんとなく3の記事で書いてて、色んな事を思いついた。あの記事で書いたとおり、まったく喋らない主人公を書きたいという事。これは、感情移入しやすい云々ではなく、主人公の表情や感情を抽象的に書くことによって読者独特の主人公を描いてもらう事が第一の目的。

前に書いた『喋らない主人公ってなんか感情移入しやすいよね』というのは、映像だからできる事じゃないかと思い返した。じゃあ、文章で主人公の姿を明確に記述しない事で、読者に提供できる事はなんなのかと考えると、自分独自の主人公を描けるという事だ。固定されていない髪形、固定されていない顔立ち、固定されていない身体、固定されていない身長、固定されていない声音。そこに読者独自の好きな主人公をあてはめて行く。それってなんか楽しい。
 さて、デメリットにかんしてだけれども。ちゃんと行動とかを描写できるかどうか、主人公の行動描写、心情描写をどう描くかである。この事に関しての解決策として、別人格を導入する。そして、一人称で書く。何故三人称で無いかと言うと、テーマを人格という存在に当てたいから。

人格についてほんの少し調べてみたら、やっぱ本来の人格が大事だから治療という方式が多いよね。中には主人格(本来の人格)以外を殺す、という方法でも治療が行われていたという。それを読んでピンと来たわけだ。人格に人権は何のかと。そりゃまぁ、一人の人間から生まれた『架空』の人格、人間の防衛反応から生み出された一つの『機能』だからなのかもしれない。けれど、人格と言えるほどなんだからそれはまるで人のように行動するわけだ。人間の身体機能を同じように扱えるわけだ。そこに、生命倫理はないのか。(あったらめちゃくちゃややこしい事になるんだけど)

なーんとなく2で書いたように、少しだけ『バイオポリティクス』に関して勉強してた。まぁ、興味本位だけど。その内容は、四つあるんだけども僕はフーコが提唱した、種に関する管理と利用について興味があった。
で、だ。そこで思いついたのが、

本来の人格よりも融通が聞いたり、頭が良かったりする人格の存在例があったりする。、その人格を軍事やら政治やら、何かの目的のために本来の人格が殺されて利用されしまう事が増えれば『バイオエシックス』の枠を超える問題となる。ここで、『バイオポリティクス(フーコの種の側面を排除=存在自体の管理、統制、利用)』的考えが適用されるようになる。
 それが電脳空間に入れる事が出来る様になった代価であり、考えて行くべき問題。

みたいな、ね。何が、ね、だ。 

話としては、そういう問題が浮き彫りになり始めたから『バイオポリティクス調査委員会』が発足している世界で、主人公の中にも別人格が生まれる。その原因として没入している際の事故の時にみた人影を追う事となる。

みたいな、ね。だから何が、ね、だ。

なんかメモガキみたいな記事だなおいwww あ、ここは主演はキアヌ・リーブスということで一つ。支離滅裂乙。

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08 12 ,2011  Edit


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なーんとなく3

 訊いてくれないか。私の告白を。そうすれば私は幾分か楽になれそうな気がするんだ。気休めだと分かっていても、誰か告白し、誰かに問い、誰かに答えてもらわなければ私は自分のした事への疑問という重圧に押しつぶされてしまう気がするのだ。
これから語るのは、私が生まれた事によって欠損を生じ、私と共に生きた男の物語だ。この物語を見て、貴方の中で何かが芽生える事を祈って。


 と、送られてきた手紙――というか皺くちゃな封筒に入っていた原稿用紙――の初めに、そう書かれていた。差出人の書かれていない封筒が郵便受けに入っていたのはこれが一度ではない。これで四度目だ。その内容はどれも同じで、皺くちゃな封筒の中に原稿用紙が三十枚から四十枚あたり入っていて、中身はなにやら小説のようで物語が描かれていた。私は別に、作家ではないし、そういう職業にも就いていない。私はかつて軍人として生きていた人間であり――軍曹だった――、退役してからは別段変りない生活をしてきた。妻はいるが、子供には恵まれなかったが、それでも幸せな日々を送っている。
 そんな中、封筒が送られてきたのはつい一か月前の事だ。差出人も書かれていない封筒を妻は気味悪がって、警察に届け出た。しかし、警察はなかなか取り合ってくれない。結局、私達はこの封筒を捨てる事にしたのだ。
 捨てようと決めた次の日、妻が外出した後、自室の机に張られていたメモ書きを見る。『引き出し二段目 封筒 捨てる』と書かれていた。そこで、私は二つの事柄を思い出した。一つは自分に記憶障害がある事に。二つ目は、先日、差出人不明の封筒を捨てると妻と決めた事。さっそく引き出しの二段目を開ける。皺くちゃな封筒が、いつもそこにある様にしてあった。皺くちゃが使い古しを思わせ、私が今まで使っていたんじゃないかという感覚に陥る。しかし、記憶――確信はないが――では確かに郵便受けに入っていて、見覚えのない、という感覚を覚えている。私は封筒を手に取り、封を開けた。妻には悪いが、この中身が何なのかが非常に気になったのだ。訝しげなものではあるけれども、どこか放っておけない、人間の好奇心というやつに負けたのだ。
 こうして、私はその封筒を今でも持っている。今、所持いている封筒は四つ。それぞれに送られてきた日付が書き込んであり、どういう経緯で私が所持しているのかという事も書き込まれている。妻には捨てていると言ってはいるが、実際はこうして所持している事に罪悪感はあるが、仕方がない。この物語が非常に興味深かったからだ。文章力はともかく、人を引き付ける何か、共感させる何か、魅力させる何かが詰め込まれているのだ。さらに言えば、軍事物で、私にはなじみ深いものだったからなのかもしれない。
私が若かったころはこんな物語を読んだ事はなかった。むしろ、馬鹿にもしていたほどだ。文章と言えば報告書ばかりで、物語性などは皆無の物。故に、こうしてゆっくりと物語を読むという事は私にとって幸せな事だった。読んでいる物がちゃんとした本だったら尚更よかったのだが。
妻の外出を確認すると、私は再び引き出しの二段目を開け、一番最初の封筒の封を開ける。こうやって、私は暇があれば何度もこの物語を読み返している。今度は、どこだったか、そうそう。第一章からだったか。何度も読み返していながら冷めない好奇心。胸に言葉に形容しがたい興奮と、楽しみが私にページをめくらせた。


 私が彼の中で生まれたのは単なる偶然からだった。私が私であると理解したのは、私が彼という存在を認識した瞬間だった。
 私という存在は、彼の中に存在するもう一人の私である。つまり、彼の中のもう一人の人格という事になる。詳しく言えば、それは間違いではあるのだが。二重人格が主人の現実認識を逸らすための存在であるならば、私は支える立場だからである。彼に現実を認識させるための、媒体なのである。そんな媒体でしかない私が何故、どうやって生まれたかは分からないが、確かにここにいるという事を理解しているし、世界を知覚している。彼が目にしている世界が見えるし、彼が耳にしている言葉も理解できる。
 そして、それを私が自覚した最初の知覚は、『私』がまっさらな清潔感たっぷりのベッドに横たわり、隣りに白衣を着た女医がイスに座っていて、何かを説明をしているところだった。
「フロッグ。落ち着いて聞いてほしい。良いわね? 貴方は、サイバー空間に没入した後、なんらかのトラブルでグレーゾーンに陥った。その際、脳死となったの。緊急蘇生は行って一命は取り留めた。けど、障害が残ってしまったのは君も周知のことでしょう。それで、没入者保護再生法に従い、貴方にナノマシンを注入させてもらったわ。これで障害は軽くなるとは思うんだけど、どう?」
 女は本気で心配してくれいるらしく、『私』――つまりはフロッグという男の手を取って優しく問いかけてくれた。しかし、フロッグは返事をしようとはしない。何かを言おうとして、口を開くけれど言葉が出てこないのだ。そこで、私は思った。それが、彼にとっての障害なのでは、と。それとともに、驚くべき事が起きた。いや、感じたと表現した方が正しいだろう。
 私の中に、別の感覚があったのだ。沸々と言葉が浮かびあがり、膨れ上がって溢れて行く。私はこれが、フロッグの意識なのだと理解した。しかし、彼の言葉は支離滅裂だった。質問に対する答えであるような言葉が形成されない。イメージは出来ているのだ。つまりは肯定か否定かという漠然とした答えはあっても言葉が形成できない。どんな発音だったか、どんな単語だったか、どんな形式だったか。思いを巡らせるも、一向に正しい単語が出てくる事はなかった。
 ――これが、障害。
「これが、障害」
「え?」
 フロッグが目を見開いた。私がはっとした。今のは何だ。私の言葉が、『私』の言葉となった。フロッグの口から発せられた。
「……そ、そうよ。貴方の障害は、運動性失語症。脳死した際、脳の一部が損傷、言語を司ると思われるブローカー野の損傷が疑われていたの。そこに、ナノマシンを注入したのよ。良かった、改善されたのね……一時はどうなるかと――」
 彼女の安堵を余所に、フロッグの視線は彼女には向けられず、足元へと落としたままだった。一体何が、という感覚が私の中に染み込んでいく。自分ではない何かが、声にしたという驚き、恐怖が身に染み込んでいく事だけが分かる。フロッグの中に渦巻く感情は恐怖に塗れていた。今まで味わってきた恐怖とは異なる、理解のできない恐怖。自分の中で何が起こっているか理解できない恐怖が、彼を覆い尽くそうとしていた。
「私は……行くわね。今は安静にして、きっと良くなるから」
 そう言って、彼女は立ち上がり、部屋を出て行く。それを視界の端っこで確認しながら私は私の中に渦巻くフロッグの感情との折り合いをつけようとしていた。
 私は、この身体の中にフロッグと私の意識が存在している事を理解している。しかし、フロッグは理解していない。それが、この感情の差なのだ。フロッグは私に支配される事を恐れている。自分が自分でなくなる事を恐れている。ゆっくりと、確実に自分の中に浸透し、行き渡り、自分という存在が曖昧になり、見覚えのある記憶と見覚えのない記憶が混同し、眠りに就くように、身体的とは対照的な精神の死を恐れている。それが、分かる。私には十分なほどに分かるのだ。フロッグの恐怖は私の恐怖であり、それが文字通り身に染みて感じ取れる。一方通行の流れだ。フロッグの感情は私には流れてきても、私の冷静さはフロッグには伝わらない。
 私はとにかく、フロッグが落ち着く方法を考えた。とにかく、この一方通行をどうにかしなければならない。けれど、もし今私が話しかけたらどうなるのかという結果は見えている。更に混乱を招き、彼を精神的に追い詰める事は明白だ。それ以外の方法で、私の意志を伝えなければならない。そもそも、私がフロッグの身体にコンタクトを送れても、精神に送れるかと訊かれれば私にも分からない。とにかく、フロッグがリラックスしている時に行動を起こさなければ、何をしでかすか分からない。そこで、私は彼が眠った後に行動を起こすことにした。夢の中で、語りかけてみようと考えたのだ。それが出来るかどうかともかく、何か行動しなければ、フロッグは恐怖に押しつぶされてしまう。それだけは避けなければならない。私はこの男になろうとは思わない。なりたいと思っていない。この思いは本物なのだ。それを、彼に伝えなければ。


 深夜、彼が眠った事を私は確認した。どうやら私は眠る事が許されず、こうしてフロッグの眠りを客観的に認識しているところをみると、私の意識はフロッグの脳とは異なる分野での活動なのかもしれない。それにしても、あれだけ恐怖していたというのに、今となっては何事もなかったかのようにすやすやと眠っている。なんというか、この男なら恐怖と上手く付き合っていけるのではないかとも思えるが、それでは私の意志がフロッグと疎通するかが不安になる。それ以上に問題なのは、恐怖になれる事だ。その上で自分を堅く保持するという事は、受け入れるとともに拒否する事だ。異常は異常だと割り切る事だ。そこに、過度のストレスが無いはずがないのだ。その結果、フロッグから生きる希望を奪いかねない。自分と異なる存在が混同するという事はそういう事だ。認めても、受け入れても、それでも自分を保持したいならもう一人を殺すか自分が死ぬかなのだ。自分の半分を奪われる事で生命感が希薄化し、生きる事の意味を深く考える。それが、希望になることなんてほとんどあり得ない。今の状態にくわえて鬱にでもなれば、自殺率が上がってしまう。私はそうなる事が恐ろしくてたまらない。私の生まれた意味を自ら絶ってしまう事が。フロッグが誰にも頼る事が出来ず、未来を見ないうちに命を絶ってしまう事が。
 私はフロッグへと語りかける事にした。彼に伝わる事を信じて。
「フロ……グ」
 と、声がフロッグから漏れる様にしてでた。出来た事と言えばそれだけで、結局私は夢の中へと入り込む事は適わなかった。私はフロッグの中の存在でありながらも、フロッグにはフロッグなりの情報を持ち、私とは違う情報として保有されるらしい。私は次の策を考え、あまりやりたくはなかったが、他人に私の存在を知ってもらい、彼に話してもらおうかと考えた。しかし、驚く事に身体を動かす事が出来なかった。身体を動かす権利はどうやらフロッグにあるらしく、私は混乱した。声を出す筋肉は私の意志または無意識で動かす事が出来るのに、身体を動かす事が出来ない。これでは、私の行動が制限されてしまう。いやそもそも。私は身体の動かし方を知らないじゃないか。私は意識ではあるけれども、生命ではない。それに、私はさっき自分で言葉にしたではないか。活動分野が違うと。私がある分野限定でしか活動できない意識であるならば、他の分野との連携をとれるわけもない。
 私は途方に暮れた。これではフロッグに安全に私の存在を伝えるすべが無いではないか。混乱を招くことなくフロッグに伝える方法はないのか? 私が出来る事は話す事だけだ。それだけだというのなら、フロッグに頼るしかない。しかし、別の意識に自分が乗っ取られる恐怖に耐えられるのか。それだけが不安だ。私はフロッグを死に追いやりたくはない。それだけは絶対だ。私はどうすれば良い……私は。


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何がしたかったかっていうと、例えばゲームで主人公がしゃべらないゲームってあるよね。例えば『聖剣伝説レジェンドオブマナ』とか『エースコンバットシリーズ』とか『アーマードコアシリーズ』とか。ああいうのって、妙に感情移入しない? そんで、凄く感動したりしない? そういったのを文章で出来ないかなって思ったわけ。つまり、主人公じゃない主人公を描いてみたかったんだわさ。っていうか、そういう部分全く書いてないんだけどねww

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08 09 ,2011  Edit


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